初期研修医になる先生必読!研修医になったらやるべきこと
小児科医として勤務しているdoctorKKと申します。
今回は医師国家試験に見事合格し、初期研修医になる先生方に是非読んでもらいたい内容になります。
<目次>
医師賠償責任保険に入る!
初期研修医になった先生方は医師としての資格を有し、医療行為を行うことが出来ます。
いきなり初期研修医の先生が自分自身のみで重要なことを決定する機会は少ないと思いますが、自身の判断により患者さんに不利益なことが生じてしまう可能性は少なからずあります。
そういった際に自身を守ってくれるのが、医師賠償責任保険になります。
医師賠償責任保険はいくつかの出身大学の同窓会や研修先の病院などでも案内があるかと思いますが、民間医局で加入することができる医師賠償責任保険がおすすめです。
研修先の病院で案内されたものに加入してしまうと、病院が異動になった際に変更の手続きが煩雑になってしまう可能性があります。
しかし、民間医局では病院が異動になった際も手続きがスムーズに行えるのでおすすめです。
保障も手厚いですし、保険料も比較的安いので、研修先などで案内された保険と比較し、民間医局のほうが良さそう、と思われる方はこちらに入ることをおすすめします。
(出身大学の同窓会や研修先の病院で案内された保険が絶対にダメな訳ではありません。)
病院によっては医師賠償責任保険への加入が必須の病院もあるため、何らかの形で加入する必要があります。
初期研修医として勤務される先生方は、自身に合っていると感じる保険を契約するようにしてください。
自分で勉強する癖をつける!
医師国家試験に合格された皆さんですから、これまでも沢山のことを勉強してきたと思います。
しかし、初期研修医になっていざ臨床の場に立つと、聞いたことのない薬、病気、検査、治療法、道具などが山のように出てきます。
初期研修医になると、日頃の業務をこなすことに精一杯になり、分からないことを調べる習慣がなくなってしまう先生たちがいます。
日頃の業務をこなすことも重要ですが、分からなかったことについては「自分で勉強する癖」をつけてもらいたいです。
「上級医の先生が言っていたから」「同期がこうやれば大丈夫って言ってたから」
これでも業務的には問題ないことがほとんどですが、自身のためにはならないことが多いです。
「なぜ、この検査をするのか」「なぜ、この薬を使用しているのか」「なぜ、この治療法を行っているのか」
分からないことや疑問に思ったことは、自分自身で論文やガイドラインなどに目を通して勉強する癖をつけるようにしてください。
医師国家試験は選択問題なので答えが必ずありますが、臨床の現場では答えがない場合も多いです。
人から言われた通りに「仕事」を行っていても、日頃から疑問をもって診療にあたっていかないと、自身の「臨床力」は鍛えられません。
初期研修医になる先生方は、是非「自分で勉強する癖」をつけるようにしてください。
社会人になった自覚を持ち、「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」をしっかり!
初期研修医の先生たちは立派な医師です。
もちろん全てのことを知っている訳ではないですし、可能な医療行為にも一定の制限があります。
しかし、多くの患者さんが自分が行った医療行為を見ており、行動には責任が伴います。
問診ひとつ行う際にも、横柄な態度や自身の話を聞いてくれない、と患者さんが思えば、それは病院全体としての評判が落ちることになります。
ニュースなどでも研修医の不祥事などがあるとすぐに報道されますが、それだけ世間から注目される仕事である、ということを自覚してください。
「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」は社会人として当然の業務です。
初期研修医になった先生方には、分からないことを勝手に判断してはいけません。
もちろん自分で調べて問題解決することも必要ですが、分からないことを分からないまま適当にやってしまうことが一番問題です。
自身が行ったことについては、上級医に「報告」するようにしてください。
上級医が近くにいない際には、適切に電話で「連絡」するようにしてください。
自身で調べても分からなければ、上級医に「相談」するようにしてください。
初期研修医の先生が全ての責任を負う必要はありませんが、社会人としての自覚を持って行動するように心掛けてください。
まとめ
・医師賠償責任保険は必ず加入するように(民間医局がおすすめだが、同窓会や研修先の病院から紹介されたものでも可)
・「人に言われたから」ではなく「自分で勉強する癖」をつける
・社会人としての自覚を持ち、「報告・連絡・相談」を必ずするように
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